『全員一緒に署名捺印』

前回の水道が引かれていない位置指定道路の取り扱いの件

この位置指定道路は13人で共有しており、その道路地と売買する宅地の境界確定書が届きました。

13人と個別に書類を取り交わすと署名捺印が13倍になりますし、書類の管理も大変です。

高齢の方が、手を震わせながら何十枚も署名するのをたまに見ると、とても迷惑なお願いをしていると思うのです。住所も印字して、署名だけして頂く様になっています。

『承諾はするが署名捺印はしない』と拒絶する方が稀に居ます。

その背景には、手が痛い、字に自信がない、目が良く見えない等、人に言えない理由が隠れていたりします。

今回から、全員一緒の書面に各々署名捺印頂き、書面の写しを、土地家屋調査士が原本証明して、相手方に渡す方法にしました。

 

写真の左側の黒い塊りは、13人の住所と署名と捺印です。

50歳を超えて、目が見え難い、書くのが面倒、等を自分が経験し、少しづつ人の気持ちに気がつける様になりました。

権利調整していると、小さな火種になる事も避けたいですが、そんなワガママを汲んで頂き、更に、コロナ自粛の中での境界確定は大変だったと思います。

土地家屋調査士さんに感謝です。

投稿者プロフィール

堀田 直宏
堀田 直宏株式会社ダントラスト 代表取締役
<事務所名/肩書き>
株式会社ダントラスト 代表取締役
株式会社 ムサシコンサルティング 代表取締役

宅地建物取引士
(公認)不動産コンサルティングマスター相続対策専門士
コミュニケーション能力認定1級
認定ファシリテーター(㈱プレスタイム社)
 
<プロフィール>
1969 年生まれ、東京都杉並区出身。
投資不動産デベロッパーにて、執行役員として150 棟を超えるマンション開発に携わる。
多くの専門家とのネットワークと、用地買収に不可欠な権利調整の実務経験を活かし、権利調整を得意とする、超実行型不動産コンサルティングとして、平成25年3月に独立開業。
令和元年(公益財団法人)不動産流通推進センター主催の事例発表会にて、近隣紛争中の再建築不可物件を再建築可能にした事例(埼玉県飯能市の潜在空き家の活用事例)にて、「不動産エバリューション部門」優秀賞を受賞。
現在、全日本不動産協会東京本部中野杉並支部行政担当(杉並区)副委員長を務め、行政が抱える不動産課題の解決に尽力している。

<セミナー講師及び相談員等の活動実績>
・全日本不動産協会 神奈川支部及び神奈川本部海老名支部の法定研修会をはじめ、某生命保険会社の社内研修、不動産コンサルティング協会(東京支部、静岡支部)・NPO法人相続アドバイザー協議会・一般社団法人全国空き家相談士協会・その他建築会社の家主向けセミナーなど数多くの講師を務める。

<主な著書など>
相続コンサルの奥義(プラチナ出版)
週刊住宅 平成30年11月12日号から「誰でもできる権利調整コンサル」を隔週掲載

週刊現代 
平成31年1月5日、12日号「死ぬ前と死んだあと」特集に寄稿
令和元年9月14日、21日号 『あなたの人生、老親の人生「最後の一週間」の過ごし方』特集に寄稿