『究極の選択に向けて』

コンサル中の相続紛争の調停案件。
メンバー全員で対策方針と方法を考えます。
弁護士さんは法律交渉の実務経験から様々な戦略を考えますが、私は売買交渉や権利調整の一般交渉の実務経験から戦略を考えます。
当然、一般交渉では法律交渉には通用しない戦略も多いですが、稀に『それ使えるかも』という事もあります。
何より、経験豊富な弁護士さんが、私のやや無理のある一般交渉戦略について、念のため他の判例や仲間の弁護士に確認を取った上で取捨選択をする姿を見ていると、経験や実績といった固定概念に甘んじることなく、真摯に課題解決の戦略を作り上げてゆこうとする意思を感じます。(法律家にとっては当然かもしれませんが)
この様な姿勢は絶対に見習わねばと思います。
最終局面を控えて思う事。
依頼者は、近いうちに、感情を勘定(お金)で処理しなければならない、究極の選択を求められます。
その決断に不可欠なのは経緯に対する納得感。
この納得感は専門家が真摯に事件に向き合う姿によって、依頼者の中で熟成してくるのだと思うのは、依頼者の考えの変化から。
「プロとして評論だけではなく力を尽くしたか」
泥臭い表現ですが、大切だとつくづく思います。

投稿者プロフィール

堀田 直宏
堀田 直宏株式会社ダントラスト 代表取締役
<事務所名/肩書き>
株式会社ダントラスト 代表取締役
株式会社 ムサシコンサルティング 代表取締役

宅地建物取引士
(公認)不動産コンサルティングマスター相続対策専門士
コミュニケーション能力認定1級
認定ファシリテーター(㈱プレスタイム社)
 
<プロフィール>
1969 年生まれ、東京都杉並区出身。
投資不動産デベロッパーにて、執行役員として150 棟を超えるマンション開発に携わる。
多くの専門家とのネットワークと、用地買収に不可欠な権利調整の実務経験を活かし、権利調整を得意とする、超実行型不動産コンサルティングとして、平成25年3月に独立開業。
令和元年(公益財団法人)不動産流通推進センター主催の事例発表会にて、近隣紛争中の再建築不可物件を再建築可能にした事例(埼玉県飯能市の潜在空き家の活用事例)にて、「不動産エバリューション部門」優秀賞を受賞。
現在、全日本不動産協会東京本部中野杉並支部行政担当(杉並区)副委員長を務め、行政が抱える不動産課題の解決に尽力している。

<セミナー講師及び相談員等の活動実績>
・全日本不動産協会 神奈川支部及び神奈川本部海老名支部の法定研修会をはじめ、某生命保険会社の社内研修、不動産コンサルティング協会(東京支部、静岡支部)・NPO法人相続アドバイザー協議会・一般社団法人全国空き家相談士協会・その他建築会社の家主向けセミナーなど数多くの講師を務める。

<主な著書など>
相続コンサルの奥義(プラチナ出版)
週刊住宅 平成30年11月12日号から「誰でもできる権利調整コンサル」を隔週掲載

週刊現代 
平成31年1月5日、12日号「死ぬ前と死んだあと」特集に寄稿
令和元年9月14日、21日号 『あなたの人生、老親の人生「最後の一週間」の過ごし方』特集に寄稿
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