土地の価格に大きな影響を与える「間口・奥行」

土地の形状の中でも間口・奥行きが土地の価格に大きな影響を与えることをご存じでしょうか?
ほぼ、同じ面積(150㎡と想定します)の土地A、B、Cがあったとします。
これに戸建住宅を建てることを想定した場合、どの土地が一番建物を建てやすいでしょうか?
AとBは間口と奥行きの関係が違いますが、建物の規模や庭の位置、カーポートの位置等、個人の好みや考え方によって意見が分かれそうです。
しかし、Cは間口のわりに奥行きが長すぎて、さすがに建物の建築に色々と制限が多くなってしまいそうです。
この場合、以下の3つの土地であればCの価格が一番低くなると考えられます。
ただし、面積が300㎡を超えるような広い土地になってくると建物の建築のバリエーションが広がってくるので、また異なる考えも出てきます。
このように、間口と奥行きのバランスは建物の立てやすさを通じて土地価格に影響を与えます。
土地の購入、土地の分割等にあたっては、間口と奥行きのバランスをしっかりと検討することが重要です。
、「A B」というテキストの画像のようです

投稿者プロフィール

森田 努
森田 努かんべ土地建物株式会社 鑑定企画室 室長
1976年、栃木県生まれ。横浜国立大学卒業。近畿日本ツーリスト株式会社、株式会社有線ブロードネットワークス(現・株式会社USEN)、株式会社アグレックスなど、さまざまな業界を経て平成20年に不動産鑑定士試験論文式試験に合格、平成23年不動産鑑定士登録。一般社団法人さいたま幸せ相続相談センター代表理事。
不動産鑑定士試験合格後、都内の不動産鑑定事務所において約2年間、不良債権に係るバルクセール案件の評価、メガバンク依頼による関連会社間における不動産売買にかかる評価など、年間100件以上の案件を手がける。
平成24年かんべ土地建物株式会社に入社後、30億円規模のリノベーションマンション、50億円規模のマンション予定地の売買価格の評価から、借地権及び底地の売買価格の評価まで幅広い案件に携わっている。
実際のマーケットを重視した適正・中立な鑑定評価を心がけ、近年は単なる鑑定評価に留まらず、遺言書の作成・遺留分の減殺請求・借地権や共有の解消といった不動産・相続問題のコンサルティングに力を入れている。
趣味はフットサル、サッカー観戦、料理(得意料理は煮魚)、旅行。